▼高齢ドライバーの事故防止に向けた試み
岡山県では6月から、高齢ドライバーの事故防止策を探るために、
450人分のマイカーの運転状況や走行ルートを記録して、
データ収集と分析を行うモニタリング事業を開始しました。
ここで使われる技術が「テレマティクス」です。
自動車などの移動体に、各種センサーとGPS、専用情報機器、
移動体無線データ通信機能を搭載して、データ送受信、
収集、分析と、応用サービスの提供を行うシステム技術です。
▼リスク運転の挙動をデータ収集、分析
岡山県の場合は、手のひらに乗る程度の小型専用デバイスを車両に
取り付け、速度超過、急加速、急減速(急ブレーキ)といった
リスクのある運転挙動などと、走行したルートを全時間記録します。
集めたデータから、高齢者ドライバーのグループ別運転特性や
危険が潜む場所を分析し、事故防止対策の検討に役立てる計画です。
このモニタリング事業はあるカーサービス企業に委託し、
実際にサービス運用しているシステムを利用しますが、
高齢ドライバーの家族が、スマートフォンで
運転状況をリアルタイムに把握できるサービスを提供しています。
▼安全運転ドライバーの自動車保険が安くなる?
実は、こうしたテレマティクスの活用はすでにいろいろな場面で
行われており、法人の営業車両の運行管理やドライバーの
安全運転指導などに利用されています。
また、自動車保険会社では、車両ごとの収集データから、
安全運転の度合いを評価して保険料に反映するという商品開発も
行われています。
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高齢者の運転特性把握し事故対策 岡山県が全国初モニタリング事業