▼初の公道での実証実験
産業技術総合研究所と経済産業省、国土交通省などは11月19日から
月末まで、福井県永平寺町の公道2kmを使って、1人の監視員が
2台の自動運転車両を遠隔で監視・操作する遠隔自動運転の
実証実験を行いました。
公道でのこうした実証実験は世界初ということです。
GPS(全地球測位システム)が機能しない山間部や、過疎地などでの
高齢者の移動手段としての利用も想定し、将来的に
少人数で複数台の自動運転車両を運用するための実証実験です。
▼複数台の安全な運用に向けて
実験に使われたのは、ゴルフカートをベースに公道を走れるように
改造した電動カートで、道路に埋め込まれた電磁誘導線方式で
自動走行させました。自動運転レベル4相当の技術を搭載し、
速度制御や位置補正、障害物検知と自動ブレーキ、車内外のカメラと
マイクによる遠隔モニターなどの機能を備えます。
道路近くの浄化センターの建物内に遠隔監視・操作装置を設置し、
遠隔ドライバーが2台の車両からの映像と音を監視しながら
遠隔操作をテストしました。
1台を操作する必要が生じた場合、安全のため他の1台も
自動で停止する仕組みを採用し、問題が解決した後に
2台が同時に再スタートするようにしてあります。
今回の実証実験の結果から、1人で複数台を監視する場合
どのような監視体制が必要なのかが探られます。
参考はこちら 〉〉〉
1人で2台の自動運転車を監視する世界初の公道実証実験
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1154346.html