使い勝手が高まっているシニア向け電動アシスト自転車

▼今どきのシニア向け電動アシスト自転車のポイント

電動アシスト自転車のシニア向けモデルの開発に、
大手メーカー各社が力を入れています。
背景には、高齢者の免許返納の動きに対応して、
電動アシスト自転車の浸透を図りたいという意向もあるようです。

最近のシニア向け電動アシスト自転車の特徴を見ていくと、
一般のアシスト自転車に比べて、「軽い」「乗りやすい」「扱いやすい」
といったポイントがあげられます。
電動アシスト自転車はモーターやバッテリーを搭載するため、
ふつうの自転車より重くなります。運転中は重さが気にならなくても、
駐輪場に入れる時などシニアにはけっこう負担になります。そこで
シニア向けでは、機能を絞るなどして軽量化がはかられています。
P社では一般自転車に近い重量18㎏というモデルも出しています。

▼重視される安定感と扱いやすさ

また、シニア向けでは安定性も重視されています。
タイヤサイズは20インチが主流で、車体の重心が低くなるよう
設計されています。サドルの位置も低めで、停止中は両足が地面に
着けられることで安定感と安心感を高めています。

シンプルに操作できるよう、走行モードを「強」と「弱」の2つに
絞ったタイプもあります。Y社のモデルは、弱モードでのアシスト力を
かなり抑え、シニア女性や初めて電動アシスト自転車に乗る人にも
扱いやすくなりました。
この弱いアシストは、シニアにとって適度な運動を提供できるという
メリットも意識して設定されているようです。

▼自動充電機能も登場して進化するシニア向け

8月に発売されたB社のモデルは、従来品より10cm低いフレーム高、
低身長の方でも両足が着くサドル位置、こぐ時の膝角度が浅い乗りやすさ
を実現しています。
また、このモデルには、走行中にペダルを止めると前輪モーターが発電し、
バッテリーを自動充電するという新機能が搭載されています。

また全体的にデザイン面での向上がはかられ、以前のごつい感じは
見られなくなっています。
「電動アシスト自転車はちょっと…」と敬遠していた方や、
「自転車に乗れる自信がない」という方も、進化する最近の
シニア向け電動アシスト自転車を見直してみてはいかがでしょう。

参考はこちら 〉〉〉
高齢者の電動アシスト自転車の選び方とおすすめモデル
http://electric-bicycle.xyz/2690.html

▼受講予約が3か月先まで満員のことも

70歳以上が運転免許更新の際に受講が義務付けられている
「高齢者講習」と、75歳以上が高齢者講習の前に受けなければ
いけない「認知機能検査」の予約が、地域によって3か月先まで
満員という事態が起きて、該当者がアタマを抱えています。

▼認知機能検査の義務化で予約が急増

原因としては、団塊の世代が70歳を超えるようになり
受講者が増えたことと、少子化の影響により実施会場となる
自動車教習所が減少していることがあげられます。
さらに、昨年9月から75歳以上に認知機能検査が義務付けられ、
その結果によって高齢者講習を受けるルールになったことで、
予約が2回必要になって混雑に拍車をかけています。
予約受付の電話がつながらなかったり、やっとつながったら
1か月、2か月先まで満員ということが起きているのです。

▼はがきが届いたらすぐに予約を

このため警視庁や道府県警察では、更新の案内はがきが届いたら
すぐに予約を取ることを強く勧めているほか、ホームページなどで
各講習会場・検査会場の混雑の程度を知らせています。
会場まで多少時間がかかることに目をつぶれば、比較的余裕のある
会場を見つけることができるかもしれません。

更新時期が75歳以上となる人には、案内はがきが6か月前ころに
届きますから、速やかに認知機能検査の予約を取るようにしましょう。

詳しくはこちら 〉〉〉
高齢運転者に関する交通安全対策の規定の整備について
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/menkyo/koshu/koureisha_anzen.html
認知機能検査と高齢者講習(75歳以上の方の免許更新)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/menkyo/koshu/koshu/over75.html